NATURE & CULTURE
Understanding environment through culture, UEHIRO×WASEDA Seminar series

News & Events

Thinking about the Environment through Culture: A Reflection

Komaki Saito – Over the course of this class, I was able to participate in fieldwork trips to Ogawa town in Saitama prefecture, Takahata in Yamagata prefecture, Shibecha, Kushiro, Tsurui, and Nijibetsu in Hokkaido, and finally, Tomioka and Kawanaka in Fukushima prefecture. In addition, I also had the opportunity to attend the very first Organic Lifestyle Expo in Tokyo.

文化から環境を考える <フィールドワークを通しての感想>

大萩ゆきの – 今回、「文化から環境を考える」という授業を受講し、いままでの大学生活では触れてこなかった内容と関わり、考える機会を得ることができました。授業、そして全3回という豊富なフィールドワークを通して、私自身は視野を広げることができたと実感しています。私は現在大学在籍5年目です。卒業直前の後期にしてこのように大きなご縁をいただけたことへの感謝の気持ちを込めて、ここにフィールドワークを通しての感想を記させていただきます。

Analysis of 2016 seminar courses

The course “Thinking about the Environment through Culture” investigated ecological and environmental issues through various lenses, including those informed by the humanities and social sciences—but without neglecting the natural sciences. These different lenses helped to create a comprehensive perspective for thinking about the environment, and this perspective was much more than just a method for armchair speculation in the classroom.

2016年講座の総括

2016年9月30日~2017年1月27日の期間、御財団寄附講座「文化から環境を考える」を早稲田大学留学センター設置科目として開講しました。今期が本講座のはじめての開講となりますが、今期得た今後の展望について雑感を記すことをお許し願いたいと思います。

全体の講義、3回のフィールドトリップを通した感想

山田のど夏 – 私が当講義を受講したきっかけは、高校生の時から、「持続可能な社会の構築のためにできることは何か」、というテーマを常に念頭において環境問題について問題意識を持ちながら様々な活動に取り組んできたからである。2015年度、2016年度のアジア学生交流環境フォーラムへの参加を通じ、経済発展と環境問題が隣り合わせにあること、しかし一見二律背反に見える発展と環境保護は同時に成し得るべきものであるということを実感した。高校生の時から問題意識を持っているテーマに関し、「文化」「環境」といったキーワードから実体験を通して学びたいという想いで受講した。

『文化から環境を考える』を受講して

吉澤李菜子 – この授業を受講する前、私は農業や環境について専門的に学んだことがほとんどありませんでした。しかし、最初の講義で有機農業の可能性を知ったことにより、人と自然とのかかわり方について、かねてから疑問に思っていたことの手がかりが得られるのではないかと考えました。今、フィールドワークや講義を振り返ってみて、もちろんすべてではないけど、少し解決の糸口が見えてきたように思います。

「文化から環境を考える」授業を通して得た気づきと学び

森反 翠 – この授業を選んだのにはそもそも3つ理由がありました。1つは授業名が新鮮で面白かったということです。“文化と環境”。どちらも人間の生活に欠かせない身近なものであり、その繋がりを考えるのは人間自身を考える事かと思います。2つ目の理由はフィールドワークが多いということでした。この授業の前にはフィールドワーク経験が無かったのですがそうした授業形態には何か惹かれるものがありました。最後の理由は授業が留学センター提供によるもので、英語で行われるという点でした。

フィールドワークに魅せられて

松村雄太 – イオン環境財団によるプログラムであるASEP (Asian Students Environment Platform) でお世話になった、吉川先生が早稲田で授業をされるということで、この授業の存在を知りました。私は昨今の環境問題から、持続可能な人間のあり方に関心があり、それを文化的なアプローチから学ぶことができるこの授業の内容に非常に興味を持ちました。大学卒業間近のこの時期だからこそ、今後はなかなか触れる機会がないかもしれない、自分のしたい勉強をしたいと強く思い、受講を決めました。

文化から環境を考える

鈴木結人 – 本講義を通して、そして本講義フィールドワークを通して私は様々なことを学びました。そもそも最初は講義名から教育分野に関する講義だと勘違いしたことから本講義を受講するに至りました。そういった意味で環境分野が主な講義内容だと知り、少し落胆したことを覚えております。しかし、先生方のお話、フィールドワークという体験、新しい場所で出会った様々な人たちとのつながりを通して、受講したことを今では良かったと思っております。全3回のフィールドワークの内2回のみ参加しましたが、その2回のフィールドワークを今回振り返ろうと思います。

第15回最終発表 2017年1月27日

日時: 2017年1月27日(金) 場所: 早稲田大学22号館718号室 講師: 受講者 発表方法: 13:00 開始 発表順番を話し合いで決定 13:10 発表開始 ※発表は各自持ち時間5分。5分を超えた7分で強制終了 13:50 終了 14:00 参加型シンポジウム(質疑応答+議論)開始 
ひとりひとりの発表に求められるもの
①A4 ペーパーにて、手書きのプレゼン (日本語・英語、その他のあらゆる言語OK)   各自で紙とペンを用意。ペンはできるだけ太く、わかり易さを心がける。
1枚目 フィールドへの問い(簡潔に) 2枚目 問いから導き出した地域の課題を実現する方法(どうすれば3枚目の理想に近づけるか? 考えてその方法を書く、言葉or絵) 3枚目 実現したときにできる地域のあり方、関係図、概念図 (絵) ②PPT1枚(規定フォーマット) ③5分以内になるべく、印象的で簡潔なプレゼンを心がける。3枚の紙の出し方は自由。順番も自由。   ※最終的に英文でPPTを仕上げて提出

第14回講義 2017年1月20日

日時: 2017年1月20日(金) 場所: 早稲田大学22号館718号室 講師: 吉川成美 主題: プレゼンテーション技法、フィールドワーク総括 内容: キューバのフィールドワーク事例について。3回のフィールドワークのまとめ。最終発表の方法について。

第13回フィールドワーク実習(福島)フォトレポート

2017年1月14日(金)~1月15日(日) 福島県郡山市、川内村、大熊町、富岡町、楢葉町 講師:小沢喜仁、三澤茂計、奥田徹、高木亨、北村秀哉、横田、遠藤直樹、福田育弘、吉川成美 主題:「日本の自然破壊と人間の手による環境再生」

第13回フィールドワーク実習(福島フィールドワーク)2017年1月14日〜15日

日時: 2017年1月14日(金)~1月15日(日) 場所: 福島県郡山市、川内村、大熊町、富岡町、楢葉町 講師: 小沢喜仁(福島大学副学長) 三澤茂計(中央葡萄酒株式会社代表取締役社長) 奥田徹(山梨大学ワイン科学研究所所長) 高木亨(日本葡萄酒革進協会【JWIS】理事) 北村秀哉(日本葡萄酒革進協会【JWIS】理事) 横田(日本葡萄酒革進協会【JWIS】) 遠藤直樹(郡山市葡萄農家) 福田育弘 吉川成美 主題: 飲食文化から環境を考える、ワインからみる新生ふくしま プログラム: ※当初15日午後に会津美里町の圃場見学を予定していたが、大雪のため圃場に行くことができなくなったため午後のプログラムを変更した。 14日 10:36 東京駅出発 11:58 郡山駅着        到着後、徒歩で宿泊地(郡山ビューホテルアネックス)に移動              13:00~18:30 平成28年度第1回ふくしま復興ワインセミナー参加        講演「いいワイン産地の条件とは?」フランスにおける銘醸地の形成から考える(福田育弘)        パネルディスカッション「新生ふくしまとワインの可能性」(コーディネーター:奥田徹 パネリスト:福田育弘、小沢喜仁、三澤茂計) 夕食:勇菴             15日 7:00郡山ビューホテルアネックス出発    午前:○川内村JWIS大平圃場見学 JWIS大平圃場農家・横田氏インタビュー    昼食:川内村 Family Mart        午後:○大熊町福島復興給食センター視察            富岡町、楢葉町復興跡地視察           ○郡山市田村町、遠藤氏圃場見学           ○圃場農家・遠藤氏インタビュー         18:05 郡山駅出発 19:28 東京駅着 解散

第12回講義 2017年1月6日

日時: 2017年1月6日(金) 場所: 早稲田大学22号館718号室 講師: 吉川成美 主題: アクションリサーチ入門(2) 内容: 議題設定から実践へ導く思考決定について。グループワーク実施。北海道フィールドワーク総括。住民による環境活動の合意形成について。SDGs、Beyond Biodiversity基礎概論。福島フィールドワーク事前学習など。

第11回講義 2016年12月16日

日時: 2016年12月16日(金) 場所: 早稲田大学22号館718号室 講師: 吉川成美 主題: アクションリサーチ入門(1) 内容: アクションリサーチ手法について。グループワーク実施。イノベーターかエクセキューターなのか、適性検査実施(The Innovator’s DNA Mastering the Five Skills of Disruption Innovators, Harvard Business School Press by Jeff Dyer, Hal Gregersen, Chayton M. Chirstensen ◎Guidancehttps://hbr.org/2009/12/the-innovators-dna)。プレゼンテーション予備演習など。

第10回フィールドワーク実習(北海道)フォトレポート

2016年12月9日(金)~12月11日(日) 北海道釧路市、標茶町、阿寒町、鶴居村 講師:舘定宣、大橋勝彦、虹別コロカムイの会の方々、秋辺日出男、原田修、Bui Tuan Anh、吉川成美 主題:「日本の自然破壊と人間の手による環境再生」

第10回フィールドワーク実習(北海道フィールドワーク)2016年12月9日〜11日

日時: 2016年12月9日(金)~12月11日(日) 場所: 北海道釧路市、標茶町、阿寒町、鶴居村 講師: 舘定宣(虹別コロカムイの会代表) 大橋勝彦(虹別コロカムイの会事務局長) 虹別コロカムイの会の方々 秋辺日出男(阿寒アイヌ工芸協同組合専務理事) 原田修(日本野鳥の会) Bui Tuan Anh(ベトナム国家大学ハノイ校、北海道大学) 吉川成美 主題: 日本の自然破壊と人間の手による環境再生 プログラム: ※当初9日13時から猛禽類医学研究所副代表の渡邊有希子獣医師の講義を予定していたが、大雪のため午前中の羽田―釧路便が釧路空港に着陸できなかったため、予定を変更した。 9日 17:55 羽田出発 19:30 釧路着        到着後、バスで宿泊地(ラビスタ釧路川)に移動        夕食:つぶ家 釧路ラーメンハウス     10日 8:00ラビスタ釧路川出発    午前:○虹別コロカムイの会指導により巣箱メンテナンス シマフクロウ営巣地において巣箱のメンテナンス    昼食:レストラン カントリー        午後:○虹別コロカムイの会案内よりシマフクロウ営巣地の見学            植樹跡地、養魚場、西別川流域           ○虹別コロカムイの会の舘代表、大橋事務局長による講義           ○虹別コロカムイの会事業報告会に参加    夕食:酪農センター 11日 8:00 朝食とラップアップ@酪農センター         9:00 酪農センター出発         午前:○阿寒湖アイヌコタンにて秋辺日出男さんによる講義         昼食:セイコーマート阿寒湖バスセンターにて購入         午後:○鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ(日本野鳥の会)にて講義・見学         夕食:釧路空港3階 和食・拉麺 北斗         20:10 釧路出発 22:00 羽田着 解散

第9回講義 2016年12月2日

日時: 2016年12月2日(金) 場所: 早稲田大学22号館718号室 講師: 吉川成美 主題: 北海道における科学知、伝統知、野生知 内容: 北海道フィールドワークの事前学習。釧路市、標茶町、別海町、阿寒町、鶴居村のフィールド知識習得、酪農と漁業、河畔林植樹についての基礎知識。シマフクロウ保全保護活動について、環境省釧路湿原野生生物保護センター、猛禽類医学研究所の取り組みについて。NHK戦後アーカイブ「鶴居村 開拓の村から国立公園へ」視聴など。

第8回講義 2016年11月25日

日時: 2016年11月25日(金) 場所: 早稲田大学22号館718号室 講師: 吉川成美 主題: 文化としての環境基礎講座(5)生命産業の基盤としての地域を共創する 内容: Agroecology、食料主権、連帯経済について。人間と自然の芸術としての風景論について。高畠・草木塔から見る人間と自然のありかた。宮崎駿監督『もののけ姫』の事例から見る人間と自然の共生。環境社会学のアクター分析から北海道フィールドワークの事前学習など。

第7回課外講義(Organic Life Style EXPO参加)2016年11月18日

日時: 2016年11月18日(金)10時~17時 場所: 有楽町・東京国際フォーラム 展示ホールE1・地上広場・ロビーギャラリー 講師: 吉川成美 主題: 飲食、生活基盤から考える環境 内容: Organic Life Style EXPOにて開催されている各展示、セミナー、講演会に参加。吉川さん基調講演「アジアにおける有機農業の動向」にて、地域の事例、海外の類似事例との比較検討。

第6回講義 2016年11月11日

日時: 2016年11月11日(金)13時~14時30分 場所: 早稲田大学22号館718号室 講師: 吉川成美 主題: 文化としての環境基礎講座(4)地域から環境を考える 内発的発展論の現在モデル、脱成長の経済 内容: 経済学的観点から霜里農場、金子美登さんの取り組み、高畠の取り組みの振り返り。農業の多面的機能について、伝統と技術の親和性、創造性について。提携についてデータから検討(JOAA,2010)など。

第5回フィールドワーク実習(埼玉県小川町)フォトアルバム

2016年11月4日(金)~11月5日(土) 埼玉県小川町 講師:金子美登、金子友子、折戸えとな、霜里農場の方々、吉川成美 主題:近「代有機農業の原点に学ぶ」

※フィールドワーク実習補講(山形県高畠町)2016年11月5日~6日

日時: 2016年11月5日(土)~11月6日(日) 場所: 山形県高畠町 講師: 星寛治(有機農業農家、たかはた共生プロジェクト代表) たかはた共生プロジェクトの方々 吉川成美 主題: 近代有機農業の原点に学ぶ プログラム: 5日 12:00 高畠駅到着 午後:○一楽照雄を語る会参加 夕食および懇親会参加 6日 8:00 朝食とラップアップ@ゆうきの里さんさん    午前:○星寛治さんの田んぼ、リンゴ畑見学    13:00 解散

第5回フィールドワーク実習(埼玉県小川町フィールドワーク)2016年11月4日~5日

日時: 2016年11月4日(金)~11月5日(土) 場所: 埼玉県小川町 講師: 金子美登(有機農業農家、小川町町会議員、霜里農場) 金子友子(金子美登奥さま、霜里農場) 折戸えとな(早稲田大学非常勤講師、東京大学後期博士課程在籍) 霜里農場の方々 吉川成美 主題: 近代有機農業の原点に学ぶ プログラム: 4日 9:30 小川町駅集合 午前:○晴雲酒造訪問 有機米を使用した酒蔵見学と製造方法に関する説明   ○霜里農場訪問 霜里農場における実習、有機農法および施設の説明   昼食:農家民宿「楽屋」 午後:○有期豆腐業者、有機野菜販売所等を訪問 霜里農場と豆腐業者との有機大豆の提携に関する説明 夕食:有機野菜食堂 わらしべ 夕食後~21:30 ○講義・ディスカッション@国立女性教育会館(宿泊所) 霜里農場主 金子さん夫妻および農場研修生からの 講義とディスカッション、まとめ資料作成 5日 8:00 朝食とラップアップ@国立女性教育会館 10:00 武蔵嵐山駅解散

第4回講義 2016年10月28日

日時: 2016年10月28日(金)13時~14時30分 場所: 早稲田大学22号館718号室 講師: 吉川成美 主題: 文化としての環境基礎講座(3)日本の近代化と環境問題 農薬汚染と環境再生、農業の多面的機能 内容: 前講義の続きで、日本の近代化および農業史について。農業政策および人間の欲求との関連。河合樹香監督「農薬 その光と影」視聴。小川町フィールドワークの事前学習およびその狙いについてなど。

※国費留学生「埼玉県小川町フィールドワーク」事前学習

日時: 2016年10月28日(金)12時~12時50分 場所: 早稲田大学22号館718号室 講師: 吉川成美 主題: 埼玉県小川町の霜里農場について。金子美登さんの取り組みについて 内容: フィールドワークの方法論、日本の有機農業、金子美登さんの取り組みについて。都市と近郊のライフスタイル、小川町フィールドワークの事前学習およびその狙いについてなど。

第3回講義 2016年10月21日

日時: 2016年10月21日(金)13時~14時30分 場所: 早稲田大学22号館718号室 講師: 吉川成美 主題: 文化としての環境基礎講座(2)日本の近代化と環境問題 産業公害と法制度、環境行政・市民社会の役割 内容: 一楽照雄、福岡正信、永田照喜治、星寛治、山下惣一、宇根豊、菅野正寿、金子美登など近代の(有機)農業史について。1961年農業基本法成立から現代の提携、CSAについて。受講者による事前学習の発表。山形県高畠町の映像資料視聴など。

第2回講義 2016年10月14日

日時: 2016年10月14日(金)13時~14時30分 場所: 早稲田大学22号館718号室 講師: 吉川成美 主題: 文化としての環境基礎講座(1)人間にとって環境とは何か? 東西の環境思想を超えて。気候変動枠組み条約、生物多様性、生態系サービスなどの国際環境レジームと日本の里山・自然観 内容: 各受講者の自己紹介、環境思想、生物多様性の基礎的知識について。フィールドワークとは何か、方法論の紹介およびポストモダン以降の議論について。有機農業、自然農法、福岡正信『自然農法 わら一本の革命』についてなど。

第1回講義(オリエンテーション)2016年9月30日

日時: 2016年9月30日(金)13時~14時30分 場所: 早稲田大学22号館718号室 講師: 小野塚久輝(公益財団法人上廣倫理財団) 福田育弘 吉川成美 主題: 「環境」を自然、人間、文化の三要素の統合体として認識し、環境と調和した社会発展の原型を地域社会から探求する経験知と方法論の提示。風景と食について 内容: 本講座のガイダンス、アクションリサーチ解説、自己紹介、上廣倫理財団・小野塚久輝さんによる財団紹介および本講座に期待することなど。

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Thinking about the Environment through Culture: A Reflection

Komaki Saito – Over the course of this class, I was able to participate in fieldwork trips to Ogawa town in Saitama prefecture, Takahata in Yamagata prefecture, Shibecha, Kushiro, Tsurui, and Nijibetsu in Hokkaido, and finally, Tomioka and Kawanaka in Fukushima prefecture. In addition, I also had the opportunity to attend the very first Organic Lifestyle Expo in Tokyo.

文化から環境を考える <フィールドワークを通しての感想>

大萩ゆきの – 今回、「文化から環境を考える」という授業を受講し、いままでの大学生活では触れてこなかった内容と関わり、考える機会を得ることができました。授業、そして全3回という豊富なフィールドワークを通して、私自身は視野を広げることができたと実感しています。私は現在大学在籍5年目です。卒業直前の後期にしてこのように大きなご縁をいただけたことへの感謝の気持ちを込めて、ここにフィールドワークを通しての感想を記させていただきます。

全体の講義、3回のフィールドトリップを通した感想

山田のど夏 – 私が当講義を受講したきっかけは、高校生の時から、「持続可能な社会の構築のためにできることは何か」、というテーマを常に念頭において環境問題について問題意識を持ちながら様々な活動に取り組んできたからである。2015年度、2016年度のアジア学生交流環境フォーラムへの参加を通じ、経済発展と環境問題が隣り合わせにあること、しかし一見二律背反に見える発展と環境保護は同時に成し得るべきものであるということを実感した。高校生の時から問題意識を持っているテーマに関し、「文化」「環境」といったキーワードから実体験を通して学びたいという想いで受講した。

『文化から環境を考える』を受講して

吉澤李菜子 – この授業を受講する前、私は農業や環境について専門的に学んだことがほとんどありませんでした。しかし、最初の講義で有機農業の可能性を知ったことにより、人と自然とのかかわり方について、かねてから疑問に思っていたことの手がかりが得られるのではないかと考えました。今、フィールドワークや講義を振り返ってみて、もちろんすべてではないけど、少し解決の糸口が見えてきたように思います。

「文化から環境を考える」授業を通して得た気づきと学び

森反 翠 – この授業を選んだのにはそもそも3つ理由がありました。1つは授業名が新鮮で面白かったということです。“文化と環境”。どちらも人間の生活に欠かせない身近なものであり、その繋がりを考えるのは人間自身を考える事かと思います。2つ目の理由はフィールドワークが多いということでした。この授業の前にはフィールドワーク経験が無かったのですがそうした授業形態には何か惹かれるものがありました。最後の理由は授業が留学センター提供によるもので、英語で行われるという点でした。

フィールドワークに魅せられて

松村雄太 – イオン環境財団によるプログラムであるASEP (Asian Students Environment Platform) でお世話になった、吉川先生が早稲田で授業をされるということで、この授業の存在を知りました。私は昨今の環境問題から、持続可能な人間のあり方に関心があり、それを文化的なアプローチから学ぶことができるこの授業の内容に非常に興味を持ちました。大学卒業間近のこの時期だからこそ、今後はなかなか触れる機会がないかもしれない、自分のしたい勉強をしたいと強く思い、受講を決めました。

文化から環境を考える

鈴木結人 – 本講義を通して、そして本講義フィールドワークを通して私は様々なことを学びました。そもそも最初は講義名から教育分野に関する講義だと勘違いしたことから本講義を受講するに至りました。そういった意味で環境分野が主な講義内容だと知り、少し落胆したことを覚えております。しかし、先生方のお話、フィールドワークという体験、新しい場所で出会った様々な人たちとのつながりを通して、受講したことを今では良かったと思っております。全3回のフィールドワークの内2回のみ参加しましたが、その2回のフィールドワークを今回振り返ろうと思います。

第13回フィールドワーク実習(福島)フォトレポート

2017年1月14日(金)~1月15日(日) 福島県郡山市、川内村、大熊町、富岡町、楢葉町 講師:小沢喜仁、三澤茂計、奥田徹、高木亨、北村秀哉、横田、遠藤直樹、福田育弘、吉川成美 主題:「日本の自然破壊と人間の手による環境再生」

第10回フィールドワーク実習(北海道)フォトレポート

2016年12月9日(金)~12月11日(日) 北海道釧路市、標茶町、阿寒町、鶴居村 講師:舘定宣、大橋勝彦、虹別コロカムイの会の方々、秋辺日出男、原田修、Bui Tuan Anh、吉川成美 主題:「日本の自然破壊と人間の手による環境再生」

第5回フィールドワーク実習(埼玉県小川町)フォトアルバム

2016年11月4日(金)~11月5日(土) 埼玉県小川町 講師:金子美登、金子友子、折戸えとな、霜里農場の方々、吉川成美 主題:近「代有機農業の原点に学ぶ」

Analysis

Analysis of 2016 seminar courses

The course “Thinking about the Environment through Culture” investigated ecological and environmental issues through various lenses, including those informed by the humanities and social sciences—but without neglecting the natural sciences. These different lenses helped to create a comprehensive perspective for thinking about the environment, and this perspective was much more than just a method for armchair speculation in the classroom.

2016年講座の総括

2016年9月30日~2017年1月27日の期間、御財団寄附講座「文化から環境を考える」を早稲田大学留学センター設置科目として開講しました。今期が本講座のはじめての開講となりますが、今期得た今後の展望について雑感を記すことをお許し願いたいと思います。