NATURE & CULTURE
Understanding environment through culture, UEHIRO×WASEDA Seminar series

News & Events

Thinking about the Environment through Culture: A Reflection

Over the course of this class, I was able to participate in fieldwork trips to Ogawa town in Saitama prefecture, Takahata in Yamagata prefecture, Shibecha, Kushiro, Tsurui, and Nijibetsu in Hokkaido, and finally, Tomioka and Kawanaka in Fukushima prefecture. In addition, I also had the opportunity to attend the very first Organic Lifestyle Expo in Tokyo.

文化から環境を考える <フィールドワークを通しての感想>

今回、「文化から環境を考える」という授業を受講し、いままでの大学生活では触れてこなかった内容と関わり、考える機会を得ることができました。授業、そして全3回という豊富なフィールドワークを通して、私自身は視野を広げることができたと実感しています。私は現在大学在籍5年目です。卒業直前の後期にしてこのように大きなご縁をいただけたことへの感謝の気持ちを込めて、ここにフィールドワークを通しての感想を記させていただきます。

Analysis of 2016 seminar courses

The course “Thinking about the Environment through Culture” investigated ecological and environmental issues through various lenses, including those informed by the humanities and social sciences—but without neglecting the natural sciences. These different lenses helped to create a comprehensive perspective for thinking about the environment, and this perspective was much more than just a method for armchair speculation in the classroom.

2016年講座の総括

2016年9月30日~2017年1月27日の期間、御財団寄附講座「文化から環境を考える」を早稲田大学留学センター設置科目として開講しました。今期が本講座のはじめての開講となりますが、今期得た今後の展望について雑感を記すことをお許し願いたいと思います。

全体の講義、3回のフィールドトリップを通した感想

私が当講義を受講したきっかけは、高校生の時から、「持続可能な社会の構築のためにできることは何か」、というテーマを常に念頭において環境問題について問題意識を持ちながら様々な活動に取り組んできたからである。2015年度、2016年度のアジア学生交流環境フォーラムへの参加を通じ、経済発展と環境問題が隣り合わせにあること、しかし一見二律背反に見える発展と環境保護は同時に成し得るべきものであるということを実感した。高校生の時から問題意識を持っているテーマに関し、「文化」「環境」といったキーワードから実体験を通して学びたいという想いで受講した。

『文化から環境を考える』を受講して

吉澤 李菜子 この授業を受講する前、私は農業や環境について専門的に学んだことがほとんどありませんでした。しかし、最初の講義で有機農業の可能性を知ったことにより、人と自然とのかかわり方について、かねてから疑問に思っていたことの手がかりが得られるのではないかと考えました。今、フィールドワークや講義を振り返ってみて、もちろんすべてではないけど、少し解決の糸口が見えてきたように思います。 私の専門は、国際政治や国際経済で、平和構築や貧困撲滅の領域に強い関心があります。その分野を学んでいく中で、自分の中にはいつも、「今紛争や貧困で苦しんでいる地域もいつかは開発され、都市化が進んでいくだろう。そうすれば、高齢化や第1次産業の衰退、環境破壊といったような問題も浮上してくるのではないか。日本でもまだそのような課題は解決されておらず、このまま同じような課題を抱える国が増えていったら、世界はどうなってしまうんだろう」という漠然とした疑問がありました。そこで、この授業を通して自分なりに考えたいテーマを「持続可能な都市と自然、環境のありかた」と設定することに決めました。 そのテーマについて、まず一番参考になったのは埼玉県小川町でのフィールドワークでした。農家の金子美登さんに質問をする機会があったとき、私は以下のような疑問をぶつけました。 「小川町で取り組まれているような循環型の生活は素晴らしいと思うし、理想だと思う。しかし、実際に東京のような都市で暮らしている人々にとっては食やエネルギーを自給することは難しい。その場合はどういう形が理想だと考えていますか。」 この質問をした時に私の頭にあった選択肢は、今の都市生活はかなり自然に負荷がかかるからできるだけ縮小する方向にもっていくか、都市はしょうがないので目をつぶるくらいかのどちらかでした。どちらも非現実的で、根本的な解決になっていないと思っていたので、金子さんであればどのように考えるかにすごく興味がありました。実際の金子さんの答えは以下のような趣旨のもので、やはり期待通り、自分だけでは思いつかないような発想でした。 「都市の住民であれば、一番近い農村と提携して、そこで食やエネルギーを地産地消すればよい。都市は都市、農村は農村と分けるのではなくて、都市と農村が互いにひらいて、新たな共同体を創ればよい。」 都市も農村もどちらも人々が生きていくには必要です。今の日本社会は、都市を重視しすぎてきたような気がします。またその反動のような形で、農村の生活を礼賛してみる風潮も見られ、現実的な方向性が定まっていないように感じていました。そんな中、金子さんの、都市と農村で新たな共同体を創るという考え方は、私にとってとても新鮮で、かつ実効性の高い案だという風に考えました。 では、そのような共同体を創る際に必要になってくるのは何かということを考えると、行政などではなくて、その地域の住民の力ではないかという考えに行き着きました。その地域住民の課題解決のありかたを考えるにあたっては、北海道の標茶でのフィールドワークが最も参考になりました。 標茶では、絶滅危惧種のシマフクロウを保護する虹別コロカムイの会の方から話を聞いたり、取組みを見学させていただいたり、忘年会に参加させていただいたりしました。そこで一番に思ったことは、この会では驚くほど住民自発型の活動がなされているなということでした。私は今、とあるNGOでインターンをしているのですが、そこでの学びから、ボランティアを続けることや地域の人が中心になって課題を解決することのむずかしさ、大切さを痛感していたので、コロカムイの会のありかたはモデルケースになるくらいうまくいっているのではないかと感じました。 もちろん外部の目から見てなので違う部分もあるかもしれませんが、コロカムイの会は、①参加者が楽しみながら、できる範囲で自分の地域の活動をしている②行政(環境省)との関係もうまくいっている③取組みが教育などの形で地域に還元されているという点で素晴らしいと考えました。もちろん、外部から見えない部分も含めて、課題もたくさんあるとは思いますが、コロカムイの会という存在を知ることができ、そこにかかわる方のお話を聞けたのはとても良い経験になったと思います。 このように、小川町と北海道、2つの土地でのフィールドワークでは、今までにない考え方をする人々や自分とは全く違う生活を送る方々と出会うことができて、当初抱いていた自分の中の疑問を解決に導く手がかりをたくさんつかむことができました。まだはっきりと形になっていない部分も多いけれど、今回の講義、フィールドワークを通して見聞きしたこと、感じたこと、考えたことは自分の核になる予感がしています。 フィールドワークに関して、少し改善点を上げるとすれば、もう少し学生が自主性をもってフィールドワークの行程を決められる部分があるといいかなと思いました。現実的にはなかなか難しいかもしれませんが、全体の行程のほんの1部分でいいので、学生自身でどこに行って誰の話を聴くか、何をするかを決められるのがあれば、スタディツアーのような形でなう、それぞれが主体性をもって取り組むフィールドワークにできるかなと感じました。 もちろん、吉川先生の授業も、自分が今まで触れたことのない領域ばかりで、とても新鮮で面白かったです。特に農家としてではない自身の葛藤のお話が印象に残っています。また、キューバのお話はとっても楽しかったです。有機農業について、ここまできちんと体系的に学んだことがなかったので、とても興味深く、新鮮でした。 今後も、この授業を通して得たことをもっと発展できるように、幅広く学び、いろんな場所に行って、いろんな方と話すことをしていきたいと思っています。貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。

「文化から環境を考える」授業を通して得た気づきと学び

森反 翠 – この授業を選んだのにはそもそも3つ理由がありました。1つは授業名が新鮮で面白かったということです。“文化と環境”。どちらも人間の生活に欠かせない身近なものであり、その繋がりを考えるのは人間自身を考える事かと思います。2つ目の理由はフィールドワークが多いということでした。この授業の前にはフィールドワーク経験が無かったのですがそうした授業形態には何か惹かれるものがありました。最後の理由は授業が留学センター提供によるもので、英語で行われるという点でした。

フィールドワークに魅せられて

松村雄太 イオン環境財団によるプログラムであるASEP(Asian Students Environment Platform)でお世話になった、吉川先生が早稲田で授業をされるということで、この授業の存在を知りました。私は昨今の環境問題から、持続可能な人間のあり方に関心があり、それを文化的なアプローチから学ぶことができるこの授業の内容に非常に興味を持ちました。大学卒業間近のこの時期だからこそ、今後はなかなか触れる機会がないかもしれない、自分のしたい勉強をしたいと強く思い、受講を決めました。 受講を決めた段階では、何度もフィールドワークに行ける授業だとは知りませんでしたが、私の場合は実際に小川町と道東で活動できました。このような機会を与えてくださった上廣倫理財団様に、心より感謝申し上げます。机上での勉強ももちろん大切ですが、実地に赴いてその場の空気を五感で感じ、学ぶことのできるフィールドワークが元来好きで、大きな重要性を感じている私にとって、非常に貴重な経験となりました。所属学部での授業やオープン科目等、今まで様々な授業を受講しましたが、ここまで実りの多かった授業はなかったと、自信を持って言えます。 小川町でのフィールドワークは、早稲田への国費留学生と一緒で、彼らの国際的な視点とともに、日本最先端の有機農業に触れることができ、非常に密度の濃いものとなりました。金子さんの農園では、単に有機農業をしているだけでなく、枝豆を取り終えた枝を牛の餌としたり、糞尿を堆肥にしたり、そこから発生するガスを利用したりと、循環的な一つの社会が成り立っていることに感銘を受けました。使用済み天ぷら油を車の燃料にしたり、自家発電したりと、文明社会の巨大なシステムに頼っていませんでした。そういった素晴らしい技術が広まらない理由を、金子さんが既得権益との関係などとともに語っておられ、その通りであれば、日本はまだまだ環境後進国だと思いました。有吉佐和子さんの『複合汚染』を読んだ時にも感じたことですが、官民一体となって取り組んでいかなければならないことなのに、大きな国家システムの既得権益の元で、経済的・環境的に素晴らしく合理的な方法も、潰されてしまうことに非常に失望しました。もちろん、特定の人が言っていることを全て間に受けてしまう危険性は認識しているつもりですが、彼らの言っていることを信じるに足る根拠は、日々生き、学んでいる中で感じることでもあります。国家を動かす方々には、もう少し柔軟な頭の使い方をし、国民のためを思って政策を行っていただきたいと心から思います。日本の歴史上で言えば、江戸時代のようなリサイクル社会は一つの成功例で、金子さんはそういった、経済的・環境的に合理的な道の継承者なのではないかと思いました。 道東のフィールドワークでは、夏にASEPで訪れた虹別コロカムイの会を再訪しました。雪が寒風に吹き荒れる中、厳しい自然の中で生業を営む方々に頭が下がる思いでした。夏に彼の地を訪れた際に見た北の大地は白く厳しく形相を変え、同じ地へ違う時期に訪れる意義を感じました。フィールドワークの一つの目的であるコロカムイの会の忘年会への参加は、シマフクロウのために長年活動されてきた方々と胸襟を開いて語り合える、非常に良い機会でした。講演を聴くこともいいですが、あのようなカジュアルな場で、その地の料理や酒という「文化」に舌鼓を打ち、心置きなく様々な角度からお話を伺うことができました。フィールドワークとは文字通り野外で活動するものだ、というような認識があった私にとって、フィールドワークの概念を広げるという意味でも良い時間でした。 同じく夏に訪れた、アイヌの秋辺さんを再訪しに、阿寒湖アイヌコタンを訪れました。実際に劇場を案内していただきながら、彼の思いや世界観を聴くことができ、興味深かったです。その際私は、現在北海道大学に留学しているベトナム人の友人に通訳や説明をしたのですが、ある程度役目を果たせたという自信はついたものの、日本語では理解できても英語では表現しきれなかった部分も多く、日本文化(この場合はアイヌ文化といった方が適切ですが)を海外に発信していくことの難しさを改めて感じ、通訳案内士の役割の重要さも再確認しました。 この授業はコンテンツの充実度もさながら、授業外でも仲良くできる方々と出会えたことも大きな収穫です。いつもお世話になっている先生方をはじめ、様々な学部学年のクラスメートとは、過ごす時間も比較的長かったこともあり、多くのことを語り合い、ともに経験することができました。将来、この授業のテーマに関連することを行う際 には、彼らとともに取り組んでいきたいと思います。同じような興味関心を持つユニークな人々に出会うことができるプラットフォーム、あるいはコミュニティーとしても、この授業の果たす役割の大きさを実感しています。最後になりますが、このような素晴らしい機会をくださったみなさまに、心より感謝を申し上げますとともに、いただいたご恩を社会に還元していくという形で返していこうと思います。ありがとうございました。

文化から環境を考える

鈴木結人 はじめに 本講義を通して、そして本講義フィールドワークを通して私は様々なことを学びました。そもそも最初は講義名から教育分野に関する講義だと勘違いしたことから本講義を受講するに至りました。そういった意味で環境分野が主な講義内容だと知り、少し落胆したことを覚えております。しかし、先生方のお話、フィールドワークという体験、新しい場所で出会った様々な人たちとのつながりを通して、受講したことを今では良かったと思っております。全3回のフィールドワークの内2回のみ参加しましたが、その2回のフィールドワークを今回振り返ろうと思います。 小川町 本講義で一番初めに行ったフィールド先である小川町、そしてそこで出会った金子さんとのお話合いは私の中にあった観念を完全に変えました。小川町フィールドワークに行く前は、正直申し上げるとあまり興味は沸いていませんでした。以前違う講義で行ったフィールドワークがあまり興味深くなく、フィールドワークはつまらないものであるという固定概念が自身の中にあったからだと思います。そういった意味で「単位のためだし行くか」という気持ちでしか最初は参加していなかったと思います。しかし、金子さんの農場での作業や、農場見学時の金子さんのお話は非常に興味深く、聞き入ってしまったことを覚えています。この時金子さんの生き方というものを目視したことで、事前に金子さんのことは調べていましたが、「こんな生き方している人間がこの世にいるのか!!?」とびっくりしてしまったのと同時に、少し憧れました。そして、ホテルで金子さんたちとのディベート(?)をして、私自身この方々と同じように環境のために何かできるのではないか、そしてこういった方々の手助けをできるような人間になっていきたいと深く思い始めました。この経験が私自身の中で今後なにをしていきたいかという指針になっていったと思います。私の中にあった人とのつながりに対する希薄化していた考えが、この体験を通して大きく変わったと思っています。人と人とのつながりの重要性、そしてその輪を大きくしていきたいという思いはここから始まったと思います。そうした意味で、私自身の成長の始まりはここからだったのではないかと今では思います。そして、この時から日に日に社会問題を解決したい、誰かのためになにかしてみたいという考え方が大きくなりました。 河内村 河内村でのワインプロジェクトの見学も私の中にある価値観を大きく変えてくれたと思っています。震災後、初めて福島県を訪れました。テレビやメディアを通じて福島県の復興や現状について知っていたつもりでした。しかし、いざ行ってみて本当の“現状”を目撃すると、私が知っていたことはあくまで表面的なことであり、知っていた“つもり”の域を超えていなかったということを知りました。震災時は中国におり、私自身は地震を経験しませんでしたが、それでも中国から出来ることはないかと日本人コミュニティーでチャリティーをしました。それ自体は褒められることなのかもしれませんが、上述したとおり、今振り返ってみると自分自身は表面的にしかそこにかかわっていなかったのだと思い至りました。それが証拠に日本に帰ってきてからは主体的に震災ボランティアにかかわろうと思っていなかったからです。今回、(よくメディアで取りだたされている)脱原発派ではなく、原発で働いていた側の生の声を聞いたことで自分の中にあった考え方が180度変わったと思います。そして、原発地域の現状を目撃したことで、国内にもまだまだこんなに問題は山積みなのかと真剣に考えさせられました。私自身は元々発展途上国の貧困問題というに興味があったので、国内にはあまり目を向けていなかったのですが、この時から国内の問題を第一に解決しなくてはという思いに至ったと思います。そして、国内の問題をクリアしてから海外の問題を解決していきたいと思っています。そのために何をしなくてはいけないかという方法論を現在模索中です。 おわりに 皆様が我々のために使ってくださった貴重なお時間、そして先生方の助力の上に、本フィールドワークは実現したと思っております。皆様の存在なくして、私が経験したこと、そして私が得た価値というものはなかったでしょう。本当に皆様には感謝しかないと思っております。私が今心の中で描いている世界は「人々が平等に挑戦できる社会」の実現です。本講義、本フィールドワークという貴重な経験が、私の上述した夢を気づかせてくれたと思っております。そういった意味で、今後本講義で得られた人たちとの貴重な出会いを今後とも大切にし、皆様が私に与えてくださったものを今回であった人々に、そしてそれ以外の大勢の方々に還元していきたいと真に思っております。今回かかわってくださった皆様のご支援ご協力には、ただただ感謝いたしております。そして、心よりの感謝を申し上げたいと思います。

第15回最終発表 2017年1月27日

日時: 2017年1月27日(金) 場所: 早稲田大学22号館718号室 講師: 受講者 発表方法: 13:00 開始 発表順番を話し合いで決定 13:10 発表開始 ※発表は各自持ち時間5分。5分を超えた7分で強制終了 13:50 終了 14:00 参加型シンポジウム(質疑応答+議論)開始 
ひとりひとりの発表に求められるもの
①A4 ペーパーにて、手書きのプレゼン (日本語・英語、その他のあらゆる言語OK)   各自で紙とペンを用意。ペンはできるだけ太く、わかり易さを心がける。
1枚目 フィールドへの問い(簡潔に) 2枚目 問いから導き出した地域の課題を実現する方法(どうすれば3枚目の理想に近づけるか? 考えてその方法を書く、言葉or絵) 3枚目 実現したときにできる地域のあり方、関係図、概念図 (絵) ②PPT1枚(規定フォーマット) ③5分以内になるべく、印象的で簡潔なプレゼンを心がける。3枚の紙の出し方は自由。順番も自由。   ※最終的に英文でPPTを仕上げて提出

第14回講義 2017年1月20日

日時: 2017年1月20日(金) 場所: 早稲田大学22号館718号室 講師: 吉川成美 主題: プレゼンテーション技法、フィールドワーク総括 内容: キューバのフィールドワーク事例について。3回のフィールドワークのまとめ。最終発表の方法について。

第13回フィールドワーク実習(福島)フォトレポート

日時: 2017年1月14日(金)~1月15日(日) 場所: 福島県郡山市、川内村、大熊町、富岡町、楢葉町 講師: 小沢喜仁(福島大学副学長) 三澤茂計(中央葡萄酒株式会社代表取締役社長) 奥田徹(山梨大学ワイン科学研究所所長) 高木亨(日本葡萄酒革進協会【JWIS】理事) 北村秀哉(日本葡萄酒革進協会【JWIS】理事) 横田(日本葡萄酒革進協会【JWIS】) 遠藤直樹(郡山市葡萄農家) 福田育弘 吉川成美 主題: 日本の自然破壊と人間の手による環境再生 {{ vc_btn: title=%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0%E5%86%85%E5%AE%B9&link=url%3Ahttps%253A%252F%252Fnature-and-culture.net%252F2016%252F11%252F06%252F%2525e3%252583%252595%2525e3%252582%2525a3%2525e3%252583%2525bc%2525e3%252583%2525ab%2525e3%252583%252589%2525e3%252583%2525af%2525e3%252583%2525bc%2525e3%252582%2525af%2525e5%2525ae%25259f%2525e7%2525bf%252592%2525ef%2525bc%252588%2525e5%25259f%2525bc%2525e7%25258e%252589%2525e7%25259c%25258c%2525e5%2525b0%25258f%2525e5%2525b7%25259d%2525e7%252594%2525ba%2525ef%2525bc%252589%252F%7C%7C%7C }}

第13回フィールドワーク実習(福島フィールドワーク)2017年1月14日〜15日

日時: 2017年1月14日(金)~1月15日(日) 場所: 福島県郡山市、川内村、大熊町、富岡町、楢葉町 講師: 小沢喜仁(福島大学副学長) 三澤茂計(中央葡萄酒株式会社代表取締役社長) 奥田徹(山梨大学ワイン科学研究所所長) 高木亨(日本葡萄酒革進協会【JWIS】理事) 北村秀哉(日本葡萄酒革進協会【JWIS】理事) 横田(日本葡萄酒革進協会【JWIS】) 遠藤直樹(郡山市葡萄農家) 福田育弘 吉川成美 主題: 飲食文化から環境を考える、ワインからみる新生ふくしま プログラム: ※当初15日午後に会津美里町の圃場見学を予定していたが、大雪のため圃場に行くことができなくなったため午後のプログラムを変更した。 14日 10:36 東京駅出発 11:58 郡山駅着        到着後、徒歩で宿泊地(郡山ビューホテルアネックス)に移動              13:00~18:30 平成28年度第1回ふくしま復興ワインセミナー参加        講演「いいワイン産地の条件とは?」フランスにおける銘醸地の形成から考える(福田育弘)        パネルディスカッション「新生ふくしまとワインの可能性」(コーディネーター:奥田徹 パネリスト:福田育弘、小沢喜仁、三澤茂計) 夕食:勇菴             15日 7:00郡山ビューホテルアネックス出発    午前:○川内村JWIS大平圃場見学 JWIS大平圃場農家・横田氏インタビュー    昼食:川内村 Family Mart        午後:○大熊町福島復興給食センター視察            富岡町、楢葉町復興跡地視察           ○郡山市田村町、遠藤氏圃場見学           ○圃場農家・遠藤氏インタビュー         18:05 郡山駅出発 19:28 東京駅着 解散

第12回講義 2017年1月6日

日時: 2017年1月6日(金) 場所: 早稲田大学22号館718号室 講師: 吉川成美 主題: アクションリサーチ入門(2) 内容: 議題設定から実践へ導く思考決定について。グループワーク実施。北海道フィールドワーク総括。住民による環境活動の合意形成について。SDGs、Beyond Biodiversity基礎概論。福島フィールドワーク事前学習など。

第11回講義 2016年12月16日

日時: 2016年12月16日(金) 場所: 早稲田大学22号館718号室 講師: 吉川成美 主題: アクションリサーチ入門(1) 内容: アクションリサーチ手法について。グループワーク実施。イノベーターかエクセキューターなのか、適性検査実施(The Innovator’s DNA Mastering the Five Skills of Disruption Innovators, Harvard Business School Press by Jeff Dyer, Hal Gregersen, Chayton M. Chirstensen ◎Guidancehttps://hbr.org/2009/12/the-innovators-dna)。プレゼンテーション予備演習など。

第10回フィールドワーク実習(北海道)フォトレポート

日時: 2016年12月9日(金)~12月11日(日) 場所: 北海道釧路市、標茶町、阿寒町、鶴居村 講師: 舘定宣(虹別コロカムイの会代表) 大橋勝彦(虹別コロカムイの会事務局長) 虹別コロカムイの会の方々 秋辺日出男(阿寒アイヌ工芸協同組合専務理事) 原田修(日本野鳥の会) Bui Tuan Anh(ベトナム国家大学ハノイ校、北海道大学) 吉川成美 主題: 日本の自然破壊と人間の手による環境再生 {{ vc_btn: title=%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0%E5%86%85%E5%AE%B9&link=url%3Ahttps%253A%252F%252Fnature-and-culture.net%252F2016%252F12%252F12%252F%2525e7%2525ac%2525ac10%2525e5%25259b%25259e%2525e3%252583%252595%2525e3%252582%2525a3%2525e3%252583%2525bc%2525e3%252583%2525ab%2525e3%252583%252589%2525e3%252583%2525af%2525e3%252583%2525bc%2525e3%252582%2525af%2525e5%2525ae%25259f%2525e7%2525bf%252592%2525ef%2525bc%252588%2525e5%25258c%252597%2525e6%2525b5%2525b7%2525e9%252581%252593%2525ef%2525bc%252589%252F%7C%7C%7C }}

第10回フィールドワーク実習(北海道フィールドワーク)2016年12月9日〜11日

日時: 2016年12月9日(金)~12月11日(日) 場所: 北海道釧路市、標茶町、阿寒町、鶴居村 講師: 舘定宣(虹別コロカムイの会代表) 大橋勝彦(虹別コロカムイの会事務局長) 虹別コロカムイの会の方々 秋辺日出男(阿寒アイヌ工芸協同組合専務理事) 原田修(日本野鳥の会) Bui Tuan Anh(ベトナム国家大学ハノイ校、北海道大学) 吉川成美 主題: 日本の自然破壊と人間の手による環境再生 プログラム: ※当初9日13時から猛禽類医学研究所副代表の渡邊有希子獣医師の講義を予定していたが、大雪のため午前中の羽田―釧路便が釧路空港に着陸できなかったため、予定を変更した。 9日 17:55 羽田出発 19:30 釧路着        到着後、バスで宿泊地(ラビスタ釧路川)に移動        夕食:つぶ家 釧路ラーメンハウス     10日 8:00ラビスタ釧路川出発    午前:○虹別コロカムイの会指導により巣箱メンテナンス シマフクロウ営巣地において巣箱のメンテナンス    昼食:レストラン カントリー        午後:○虹別コロカムイの会案内よりシマフクロウ営巣地の見学            植樹跡地、養魚場、西別川流域           ○虹別コロカムイの会の舘代表、大橋事務局長による講義           ○虹別コロカムイの会事業報告会に参加    夕食:酪農センター 11日 8:00 朝食とラップアップ@酪農センター         9:00 酪農センター出発         午前:○阿寒湖アイヌコタンにて秋辺日出男さんによる講義         昼食:セイコーマート阿寒湖バスセンターにて購入         午後:○鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ(日本野鳥の会)にて講義・見学         夕食:釧路空港3階 和食・拉麺 北斗         20:10 釧路出発 22:00 羽田着 解散

第9回講義 2016年12月2日

日時: 2016年12月2日(金) 場所: 早稲田大学22号館718号室 講師: 吉川成美 主題: 北海道における科学知、伝統知、野生知 内容: 北海道フィールドワークの事前学習。釧路市、標茶町、別海町、阿寒町、鶴居村のフィールド知識習得、酪農と漁業、河畔林植樹についての基礎知識。シマフクロウ保全保護活動について、環境省釧路湿原野生生物保護センター、猛禽類医学研究所の取り組みについて。NHK戦後アーカイブ「鶴居村 開拓の村から国立公園へ」視聴など。

第8回講義 2016年11月25日

日時: 2016年11月25日(金) 場所: 早稲田大学22号館718号室 講師: 吉川成美 主題: 文化としての環境基礎講座(5)生命産業の基盤としての地域を共創する 内容: Agroecology、食料主権、連帯経済について。人間と自然の芸術としての風景論について。高畠・草木塔から見る人間と自然のありかた。宮崎駿監督『もののけ姫』の事例から見る人間と自然の共生。環境社会学のアクター分析から北海道フィールドワークの事前学習など。

第7回課外講義(Organic Life Style EXPO参加)2016年11月18日

日時: 2016年11月18日(金)10時~17時 場所: 有楽町・東京国際フォーラム 展示ホールE1・地上広場・ロビーギャラリー 講師: 吉川成美 主題: 飲食、生活基盤から考える環境 内容: Organic Life Style EXPOにて開催されている各展示、セミナー、講演会に参加。吉川さん基調講演「アジアにおける有機農業の動向」にて、地域の事例、海外の類似事例との比較検討。

第6回講義 2016年11月11日

日時: 2016年11月11日(金)13時~14時30分 場所: 早稲田大学22号館718号室 講師: 吉川成美 主題: 文化としての環境基礎講座(4)地域から環境を考える 内発的発展論の現在モデル、脱成長の経済 内容: 経済学的観点から霜里農場、金子美登さんの取り組み、高畠の取り組みの振り返り。農業の多面的機能について、伝統と技術の親和性、創造性について。提携についてデータから検討(JOAA,2010)など。

第5回フィールドワーク実習(埼玉県小川町)フォトアルバム

日時: 2016年11月4日(金)~11月5日(土) 場所: 埼玉県小川町 講師: 金子美登(有機農業農家、小川町町会議員、霜里農場) 金子友子(金子美登奥さま、霜里農場) 折戸えとな(早稲田大学非常勤講師、東京大学後期博士課程在籍) 霜里農場の方々 吉川成美 主題: 近代有機農業の原点に学ぶ {{ vc_btn: title=%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0%E5%86%85%E5%AE%B9&link=url%3Ahttps%253A%252F%252Fnature-and-culture.net%252F2016%252F11%252F06%252F%2525e3%252583%252595%2525e3%252582%2525a3%2525e3%252583%2525bc%2525e3%252583%2525ab%2525e3%252583%252589%2525e3%252583%2525af%2525e3%252583%2525bc%2525e3%252582%2525af%2525e5%2525ae%25259f%2525e7%2525bf%252592%2525ef%2525bc%252588%2525e5%25259f%2525bc%2525e7%25258e%252589%2525e7%25259c%25258c%2525e5%2525b0%25258f%2525e5%2525b7%25259d%2525e7%252594%2525ba%2525ef%2525bc%252589%252F%7C%7C%7C }}

※フィールドワーク実習補講(山形県高畠町)2016年11月5日~6日

日時: 2016年11月5日(土)~11月6日(日) 場所: 山形県高畠町 講師: 星寛治(有機農業農家、たかはた共生プロジェクト代表) たかはた共生プロジェクトの方々 吉川成美 主題: 近代有機農業の原点に学ぶ プログラム: 5日 12:00 高畠駅到着 午後:○一楽照雄を語る会参加 夕食および懇親会参加 6日 8:00 朝食とラップアップ@ゆうきの里さんさん    午前:○星寛治さんの田んぼ、リンゴ畑見学    13:00 解散

第5回フィールドワーク実習(埼玉県小川町フィールドワーク)2016年11月4日~5日

日時: 2016年11月4日(金)~11月5日(土) 場所: 埼玉県小川町 講師: 金子美登(有機農業農家、小川町町会議員、霜里農場) 金子友子(金子美登奥さま、霜里農場) 折戸えとな(早稲田大学非常勤講師、東京大学後期博士課程在籍) 霜里農場の方々 吉川成美 主題: 近代有機農業の原点に学ぶ プログラム: 4日 9:30 小川町駅集合 午前:○晴雲酒造訪問 有機米を使用した酒蔵見学と製造方法に関する説明   ○霜里農場訪問 霜里農場における実習、有機農法および施設の説明   昼食:農家民宿「楽屋」 午後:○有期豆腐業者、有機野菜販売所等を訪問 霜里農場と豆腐業者との有機大豆の提携に関する説明 夕食:有機野菜食堂 わらしべ 夕食後~21:30 ○講義・ディスカッション@国立女性教育会館(宿泊所) 霜里農場主 金子さん夫妻および農場研修生からの 講義とディスカッション、まとめ資料作成 5日 8:00 朝食とラップアップ@国立女性教育会館 10:00 武蔵嵐山駅解散

第4回講義 2016年10月28日

日時: 2016年10月28日(金)13時~14時30分 場所: 早稲田大学22号館718号室 講師: 吉川成美 主題: 文化としての環境基礎講座(3)日本の近代化と環境問題 農薬汚染と環境再生、農業の多面的機能 内容: 前講義の続きで、日本の近代化および農業史について。農業政策および人間の欲求との関連。河合樹香監督「農薬 その光と影」視聴。小川町フィールドワークの事前学習およびその狙いについてなど。

※国費留学生「埼玉県小川町フィールドワーク」事前学習

日時: 2016年10月28日(金)12時~12時50分 場所: 早稲田大学22号館718号室 講師: 吉川成美 主題: 埼玉県小川町の霜里農場について。金子美登さんの取り組みについて 内容: フィールドワークの方法論、日本の有機農業、金子美登さんの取り組みについて。都市と近郊のライフスタイル、小川町フィールドワークの事前学習およびその狙いについてなど。

第3回講義 2016年10月21日

日時: 2016年10月21日(金)13時~14時30分 場所: 早稲田大学22号館718号室 講師: 吉川成美 主題: 文化としての環境基礎講座(2)日本の近代化と環境問題 産業公害と法制度、環境行政・市民社会の役割 内容: 一楽照雄、福岡正信、永田照喜治、星寛治、山下惣一、宇根豊、菅野正寿、金子美登など近代の(有機)農業史について。1961年農業基本法成立から現代の提携、CSAについて。受講者による事前学習の発表。山形県高畠町の映像資料視聴など。

第2回講義 2016年10月14日

日時: 2016年10月14日(金)13時~14時30分 場所: 早稲田大学22号館718号室 講師: 吉川成美 主題: 文化としての環境基礎講座(1)人間にとって環境とは何か? 東西の環境思想を超えて。気候変動枠組み条約、生物多様性、生態系サービスなどの国際環境レジームと日本の里山・自然観 内容: 各受講者の自己紹介、環境思想、生物多様性の基礎的知識について。フィールドワークとは何か、方法論の紹介およびポストモダン以降の議論について。有機農業、自然農法、福岡正信『自然農法 わら一本の革命』についてなど。

第1回講義(オリエンテーション)2016年9月30日

日時: 2016年9月30日(金)13時~14時30分 場所: 早稲田大学22号館718号室 講師: 小野塚久輝(公益財団法人上廣倫理財団) 福田育弘 吉川成美 主題: 「環境」を自然、人間、文化の三要素の統合体として認識し、環境と調和した社会発展の原型を地域社会から探求する経験知と方法論の提示。風景と食について 内容: 本講座のガイダンス、アクションリサーチ解説、自己紹介、上廣倫理財団・小野塚久輝さんによる財団紹介および本講座に期待することなど。

Report

Thinking about the Environment through Culture: A Reflection

Over the course of this class, I was able to participate in fieldwork trips to Ogawa town in Saitama prefecture, Takahata in Yamagata prefecture, Shibecha, Kushiro, Tsurui, and Nijibetsu in Hokkaido, and finally, Tomioka and Kawanaka in Fukushima prefecture. In addition, I also had the opportunity to attend the very first Organic Lifestyle Expo in Tokyo.

文化から環境を考える <フィールドワークを通しての感想>

今回、「文化から環境を考える」という授業を受講し、いままでの大学生活では触れてこなかった内容と関わり、考える機会を得ることができました。授業、そして全3回という豊富なフィールドワークを通して、私自身は視野を広げることができたと実感しています。私は現在大学在籍5年目です。卒業直前の後期にしてこのように大きなご縁をいただけたことへの感謝の気持ちを込めて、ここにフィールドワークを通しての感想を記させていただきます。

全体の講義、3回のフィールドトリップを通した感想

私が当講義を受講したきっかけは、高校生の時から、「持続可能な社会の構築のためにできることは何か」、というテーマを常に念頭において環境問題について問題意識を持ちながら様々な活動に取り組んできたからである。2015年度、2016年度のアジア学生交流環境フォーラムへの参加を通じ、経済発展と環境問題が隣り合わせにあること、しかし一見二律背反に見える発展と環境保護は同時に成し得るべきものであるということを実感した。高校生の時から問題意識を持っているテーマに関し、「文化」「環境」といったキーワードから実体験を通して学びたいという想いで受講した。

『文化から環境を考える』を受講して

吉澤 李菜子 この授業を受講する前、私は農業や環境について専門的に学んだことがほとんどありませんでした。しかし、最初の講義で有機農業の可能性を知ったことにより、人と自然とのかかわり方について、かねてから疑問に思っていたことの手がかりが得られるのではないかと考えました。今、フィールドワークや講義を振り返ってみて、もちろんすべてではないけど、少し解決の糸口が見えてきたように思います。 私の専門は、国際政治や国際経済で、平和構築や貧困撲滅の領域に強い関心があります。その分野を学んでいく中で、自分の中にはいつも、「今紛争や貧困で苦しんでいる地域もいつかは開発され、都市化が進んでいくだろう。そうすれば、高齢化や第1次産業の衰退、環境破壊といったような問題も浮上してくるのではないか。日本でもまだそのような課題は解決されておらず、このまま同じような課題を抱える国が増えていったら、世界はどうなってしまうんだろう」という漠然とした疑問がありました。そこで、この授業を通して自分なりに考えたいテーマを「持続可能な都市と自然、環境のありかた」と設定することに決めました。 そのテーマについて、まず一番参考になったのは埼玉県小川町でのフィールドワークでした。農家の金子美登さんに質問をする機会があったとき、私は以下のような疑問をぶつけました。 「小川町で取り組まれているような循環型の生活は素晴らしいと思うし、理想だと思う。しかし、実際に東京のような都市で暮らしている人々にとっては食やエネルギーを自給することは難しい。その場合はどういう形が理想だと考えていますか。」 この質問をした時に私の頭にあった選択肢は、今の都市生活はかなり自然に負荷がかかるからできるだけ縮小する方向にもっていくか、都市はしょうがないので目をつぶるくらいかのどちらかでした。どちらも非現実的で、根本的な解決になっていないと思っていたので、金子さんであればどのように考えるかにすごく興味がありました。実際の金子さんの答えは以下のような趣旨のもので、やはり期待通り、自分だけでは思いつかないような発想でした。 「都市の住民であれば、一番近い農村と提携して、そこで食やエネルギーを地産地消すればよい。都市は都市、農村は農村と分けるのではなくて、都市と農村が互いにひらいて、新たな共同体を創ればよい。」 都市も農村もどちらも人々が生きていくには必要です。今の日本社会は、都市を重視しすぎてきたような気がします。またその反動のような形で、農村の生活を礼賛してみる風潮も見られ、現実的な方向性が定まっていないように感じていました。そんな中、金子さんの、都市と農村で新たな共同体を創るという考え方は、私にとってとても新鮮で、かつ実効性の高い案だという風に考えました。 では、そのような共同体を創る際に必要になってくるのは何かということを考えると、行政などではなくて、その地域の住民の力ではないかという考えに行き着きました。その地域住民の課題解決のありかたを考えるにあたっては、北海道の標茶でのフィールドワークが最も参考になりました。 標茶では、絶滅危惧種のシマフクロウを保護する虹別コロカムイの会の方から話を聞いたり、取組みを見学させていただいたり、忘年会に参加させていただいたりしました。そこで一番に思ったことは、この会では驚くほど住民自発型の活動がなされているなということでした。私は今、とあるNGOでインターンをしているのですが、そこでの学びから、ボランティアを続けることや地域の人が中心になって課題を解決することのむずかしさ、大切さを痛感していたので、コロカムイの会のありかたはモデルケースになるくらいうまくいっているのではないかと感じました。 もちろん外部の目から見てなので違う部分もあるかもしれませんが、コロカムイの会は、①参加者が楽しみながら、できる範囲で自分の地域の活動をしている②行政(環境省)との関係もうまくいっている③取組みが教育などの形で地域に還元されているという点で素晴らしいと考えました。もちろん、外部から見えない部分も含めて、課題もたくさんあるとは思いますが、コロカムイの会という存在を知ることができ、そこにかかわる方のお話を聞けたのはとても良い経験になったと思います。 このように、小川町と北海道、2つの土地でのフィールドワークでは、今までにない考え方をする人々や自分とは全く違う生活を送る方々と出会うことができて、当初抱いていた自分の中の疑問を解決に導く手がかりをたくさんつかむことができました。まだはっきりと形になっていない部分も多いけれど、今回の講義、フィールドワークを通して見聞きしたこと、感じたこと、考えたことは自分の核になる予感がしています。 フィールドワークに関して、少し改善点を上げるとすれば、もう少し学生が自主性をもってフィールドワークの行程を決められる部分があるといいかなと思いました。現実的にはなかなか難しいかもしれませんが、全体の行程のほんの1部分でいいので、学生自身でどこに行って誰の話を聴くか、何をするかを決められるのがあれば、スタディツアーのような形でなう、それぞれが主体性をもって取り組むフィールドワークにできるかなと感じました。 もちろん、吉川先生の授業も、自分が今まで触れたことのない領域ばかりで、とても新鮮で面白かったです。特に農家としてではない自身の葛藤のお話が印象に残っています。また、キューバのお話はとっても楽しかったです。有機農業について、ここまできちんと体系的に学んだことがなかったので、とても興味深く、新鮮でした。 今後も、この授業を通して得たことをもっと発展できるように、幅広く学び、いろんな場所に行って、いろんな方と話すことをしていきたいと思っています。貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。

「文化から環境を考える」授業を通して得た気づきと学び

森反 翠 – この授業を選んだのにはそもそも3つ理由がありました。1つは授業名が新鮮で面白かったということです。“文化と環境”。どちらも人間の生活に欠かせない身近なものであり、その繋がりを考えるのは人間自身を考える事かと思います。2つ目の理由はフィールドワークが多いということでした。この授業の前にはフィールドワーク経験が無かったのですがそうした授業形態には何か惹かれるものがありました。最後の理由は授業が留学センター提供によるもので、英語で行われるという点でした。

フィールドワークに魅せられて

松村雄太 イオン環境財団によるプログラムであるASEP(Asian Students Environment Platform)でお世話になった、吉川先生が早稲田で授業をされるということで、この授業の存在を知りました。私は昨今の環境問題から、持続可能な人間のあり方に関心があり、それを文化的なアプローチから学ぶことができるこの授業の内容に非常に興味を持ちました。大学卒業間近のこの時期だからこそ、今後はなかなか触れる機会がないかもしれない、自分のしたい勉強をしたいと強く思い、受講を決めました。 受講を決めた段階では、何度もフィールドワークに行ける授業だとは知りませんでしたが、私の場合は実際に小川町と道東で活動できました。このような機会を与えてくださった上廣倫理財団様に、心より感謝申し上げます。机上での勉強ももちろん大切ですが、実地に赴いてその場の空気を五感で感じ、学ぶことのできるフィールドワークが元来好きで、大きな重要性を感じている私にとって、非常に貴重な経験となりました。所属学部での授業やオープン科目等、今まで様々な授業を受講しましたが、ここまで実りの多かった授業はなかったと、自信を持って言えます。 小川町でのフィールドワークは、早稲田への国費留学生と一緒で、彼らの国際的な視点とともに、日本最先端の有機農業に触れることができ、非常に密度の濃いものとなりました。金子さんの農園では、単に有機農業をしているだけでなく、枝豆を取り終えた枝を牛の餌としたり、糞尿を堆肥にしたり、そこから発生するガスを利用したりと、循環的な一つの社会が成り立っていることに感銘を受けました。使用済み天ぷら油を車の燃料にしたり、自家発電したりと、文明社会の巨大なシステムに頼っていませんでした。そういった素晴らしい技術が広まらない理由を、金子さんが既得権益との関係などとともに語っておられ、その通りであれば、日本はまだまだ環境後進国だと思いました。有吉佐和子さんの『複合汚染』を読んだ時にも感じたことですが、官民一体となって取り組んでいかなければならないことなのに、大きな国家システムの既得権益の元で、経済的・環境的に素晴らしく合理的な方法も、潰されてしまうことに非常に失望しました。もちろん、特定の人が言っていることを全て間に受けてしまう危険性は認識しているつもりですが、彼らの言っていることを信じるに足る根拠は、日々生き、学んでいる中で感じることでもあります。国家を動かす方々には、もう少し柔軟な頭の使い方をし、国民のためを思って政策を行っていただきたいと心から思います。日本の歴史上で言えば、江戸時代のようなリサイクル社会は一つの成功例で、金子さんはそういった、経済的・環境的に合理的な道の継承者なのではないかと思いました。 道東のフィールドワークでは、夏にASEPで訪れた虹別コロカムイの会を再訪しました。雪が寒風に吹き荒れる中、厳しい自然の中で生業を営む方々に頭が下がる思いでした。夏に彼の地を訪れた際に見た北の大地は白く厳しく形相を変え、同じ地へ違う時期に訪れる意義を感じました。フィールドワークの一つの目的であるコロカムイの会の忘年会への参加は、シマフクロウのために長年活動されてきた方々と胸襟を開いて語り合える、非常に良い機会でした。講演を聴くこともいいですが、あのようなカジュアルな場で、その地の料理や酒という「文化」に舌鼓を打ち、心置きなく様々な角度からお話を伺うことができました。フィールドワークとは文字通り野外で活動するものだ、というような認識があった私にとって、フィールドワークの概念を広げるという意味でも良い時間でした。 同じく夏に訪れた、アイヌの秋辺さんを再訪しに、阿寒湖アイヌコタンを訪れました。実際に劇場を案内していただきながら、彼の思いや世界観を聴くことができ、興味深かったです。その際私は、現在北海道大学に留学しているベトナム人の友人に通訳や説明をしたのですが、ある程度役目を果たせたという自信はついたものの、日本語では理解できても英語では表現しきれなかった部分も多く、日本文化(この場合はアイヌ文化といった方が適切ですが)を海外に発信していくことの難しさを改めて感じ、通訳案内士の役割の重要さも再確認しました。 この授業はコンテンツの充実度もさながら、授業外でも仲良くできる方々と出会えたことも大きな収穫です。いつもお世話になっている先生方をはじめ、様々な学部学年のクラスメートとは、過ごす時間も比較的長かったこともあり、多くのことを語り合い、ともに経験することができました。将来、この授業のテーマに関連することを行う際 には、彼らとともに取り組んでいきたいと思います。同じような興味関心を持つユニークな人々に出会うことができるプラットフォーム、あるいはコミュニティーとしても、この授業の果たす役割の大きさを実感しています。最後になりますが、このような素晴らしい機会をくださったみなさまに、心より感謝を申し上げますとともに、いただいたご恩を社会に還元していくという形で返していこうと思います。ありがとうございました。

文化から環境を考える

鈴木結人 はじめに 本講義を通して、そして本講義フィールドワークを通して私は様々なことを学びました。そもそも最初は講義名から教育分野に関する講義だと勘違いしたことから本講義を受講するに至りました。そういった意味で環境分野が主な講義内容だと知り、少し落胆したことを覚えております。しかし、先生方のお話、フィールドワークという体験、新しい場所で出会った様々な人たちとのつながりを通して、受講したことを今では良かったと思っております。全3回のフィールドワークの内2回のみ参加しましたが、その2回のフィールドワークを今回振り返ろうと思います。 小川町 本講義で一番初めに行ったフィールド先である小川町、そしてそこで出会った金子さんとのお話合いは私の中にあった観念を完全に変えました。小川町フィールドワークに行く前は、正直申し上げるとあまり興味は沸いていませんでした。以前違う講義で行ったフィールドワークがあまり興味深くなく、フィールドワークはつまらないものであるという固定概念が自身の中にあったからだと思います。そういった意味で「単位のためだし行くか」という気持ちでしか最初は参加していなかったと思います。しかし、金子さんの農場での作業や、農場見学時の金子さんのお話は非常に興味深く、聞き入ってしまったことを覚えています。この時金子さんの生き方というものを目視したことで、事前に金子さんのことは調べていましたが、「こんな生き方している人間がこの世にいるのか!!?」とびっくりしてしまったのと同時に、少し憧れました。そして、ホテルで金子さんたちとのディベート(?)をして、私自身この方々と同じように環境のために何かできるのではないか、そしてこういった方々の手助けをできるような人間になっていきたいと深く思い始めました。この経験が私自身の中で今後なにをしていきたいかという指針になっていったと思います。私の中にあった人とのつながりに対する希薄化していた考えが、この体験を通して大きく変わったと思っています。人と人とのつながりの重要性、そしてその輪を大きくしていきたいという思いはここから始まったと思います。そうした意味で、私自身の成長の始まりはここからだったのではないかと今では思います。そして、この時から日に日に社会問題を解決したい、誰かのためになにかしてみたいという考え方が大きくなりました。 河内村 河内村でのワインプロジェクトの見学も私の中にある価値観を大きく変えてくれたと思っています。震災後、初めて福島県を訪れました。テレビやメディアを通じて福島県の復興や現状について知っていたつもりでした。しかし、いざ行ってみて本当の“現状”を目撃すると、私が知っていたことはあくまで表面的なことであり、知っていた“つもり”の域を超えていなかったということを知りました。震災時は中国におり、私自身は地震を経験しませんでしたが、それでも中国から出来ることはないかと日本人コミュニティーでチャリティーをしました。それ自体は褒められることなのかもしれませんが、上述したとおり、今振り返ってみると自分自身は表面的にしかそこにかかわっていなかったのだと思い至りました。それが証拠に日本に帰ってきてからは主体的に震災ボランティアにかかわろうと思っていなかったからです。今回、(よくメディアで取りだたされている)脱原発派ではなく、原発で働いていた側の生の声を聞いたことで自分の中にあった考え方が180度変わったと思います。そして、原発地域の現状を目撃したことで、国内にもまだまだこんなに問題は山積みなのかと真剣に考えさせられました。私自身は元々発展途上国の貧困問題というに興味があったので、国内にはあまり目を向けていなかったのですが、この時から国内の問題を第一に解決しなくてはという思いに至ったと思います。そして、国内の問題をクリアしてから海外の問題を解決していきたいと思っています。そのために何をしなくてはいけないかという方法論を現在模索中です。 おわりに 皆様が我々のために使ってくださった貴重なお時間、そして先生方の助力の上に、本フィールドワークは実現したと思っております。皆様の存在なくして、私が経験したこと、そして私が得た価値というものはなかったでしょう。本当に皆様には感謝しかないと思っております。私が今心の中で描いている世界は「人々が平等に挑戦できる社会」の実現です。本講義、本フィールドワークという貴重な経験が、私の上述した夢を気づかせてくれたと思っております。そういった意味で、今後本講義で得られた人たちとの貴重な出会いを今後とも大切にし、皆様が私に与えてくださったものを今回であった人々に、そしてそれ以外の大勢の方々に還元していきたいと真に思っております。今回かかわってくださった皆様のご支援ご協力には、ただただ感謝いたしております。そして、心よりの感謝を申し上げたいと思います。

第13回フィールドワーク実習(福島)フォトレポート

日時: 2017年1月14日(金)~1月15日(日) 場所: 福島県郡山市、川内村、大熊町、富岡町、楢葉町 講師: 小沢喜仁(福島大学副学長) 三澤茂計(中央葡萄酒株式会社代表取締役社長) 奥田徹(山梨大学ワイン科学研究所所長) 高木亨(日本葡萄酒革進協会【JWIS】理事) 北村秀哉(日本葡萄酒革進協会【JWIS】理事) 横田(日本葡萄酒革進協会【JWIS】) 遠藤直樹(郡山市葡萄農家) 福田育弘 吉川成美 主題: 日本の自然破壊と人間の手による環境再生 {{ vc_btn: title=%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0%E5%86%85%E5%AE%B9&link=url%3Ahttps%253A%252F%252Fnature-and-culture.net%252F2016%252F11%252F06%252F%2525e3%252583%252595%2525e3%252582%2525a3%2525e3%252583%2525bc%2525e3%252583%2525ab%2525e3%252583%252589%2525e3%252583%2525af%2525e3%252583%2525bc%2525e3%252582%2525af%2525e5%2525ae%25259f%2525e7%2525bf%252592%2525ef%2525bc%252588%2525e5%25259f%2525bc%2525e7%25258e%252589%2525e7%25259c%25258c%2525e5%2525b0%25258f%2525e5%2525b7%25259d%2525e7%252594%2525ba%2525ef%2525bc%252589%252F%7C%7C%7C }}

第10回フィールドワーク実習(北海道)フォトレポート

日時: 2016年12月9日(金)~12月11日(日) 場所: 北海道釧路市、標茶町、阿寒町、鶴居村 講師: 舘定宣(虹別コロカムイの会代表) 大橋勝彦(虹別コロカムイの会事務局長) 虹別コロカムイの会の方々 秋辺日出男(阿寒アイヌ工芸協同組合専務理事) 原田修(日本野鳥の会) Bui Tuan Anh(ベトナム国家大学ハノイ校、北海道大学) 吉川成美 主題: 日本の自然破壊と人間の手による環境再生 {{ vc_btn: title=%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0%E5%86%85%E5%AE%B9&link=url%3Ahttps%253A%252F%252Fnature-and-culture.net%252F2016%252F12%252F12%252F%2525e7%2525ac%2525ac10%2525e5%25259b%25259e%2525e3%252583%252595%2525e3%252582%2525a3%2525e3%252583%2525bc%2525e3%252583%2525ab%2525e3%252583%252589%2525e3%252583%2525af%2525e3%252583%2525bc%2525e3%252582%2525af%2525e5%2525ae%25259f%2525e7%2525bf%252592%2525ef%2525bc%252588%2525e5%25258c%252597%2525e6%2525b5%2525b7%2525e9%252581%252593%2525ef%2525bc%252589%252F%7C%7C%7C }}

第5回フィールドワーク実習(埼玉県小川町)フォトアルバム

日時: 2016年11月4日(金)~11月5日(土) 場所: 埼玉県小川町 講師: 金子美登(有機農業農家、小川町町会議員、霜里農場) 金子友子(金子美登奥さま、霜里農場) 折戸えとな(早稲田大学非常勤講師、東京大学後期博士課程在籍) 霜里農場の方々 吉川成美 主題: 近代有機農業の原点に学ぶ {{ vc_btn: title=%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0%E5%86%85%E5%AE%B9&link=url%3Ahttps%253A%252F%252Fnature-and-culture.net%252F2016%252F11%252F06%252F%2525e3%252583%252595%2525e3%252582%2525a3%2525e3%252583%2525bc%2525e3%252583%2525ab%2525e3%252583%252589%2525e3%252583%2525af%2525e3%252583%2525bc%2525e3%252582%2525af%2525e5%2525ae%25259f%2525e7%2525bf%252592%2525ef%2525bc%252588%2525e5%25259f%2525bc%2525e7%25258e%252589%2525e7%25259c%25258c%2525e5%2525b0%25258f%2525e5%2525b7%25259d%2525e7%252594%2525ba%2525ef%2525bc%252589%252F%7C%7C%7C }}

Analysis

Analysis of 2016 seminar courses

The course “Thinking about the Environment through Culture” investigated ecological and environmental issues through various lenses, including those informed by the humanities and social sciences—but without neglecting the natural sciences. These different lenses helped to create a comprehensive perspective for thinking about the environment, and this perspective was much more than just a method for armchair speculation in the classroom.

2016年講座の総括

2016年9月30日~2017年1月27日の期間、御財団寄附講座「文化から環境を考える」を早稲田大学留学センター設置科目として開講しました。今期が本講座のはじめての開講となりますが、今期得た今後の展望について雑感を記すことをお許し願いたいと思います。